浮遊する堕落

眠剤を飲んでからいよいよ不安が本調子に募ってきて、嫌だ、怖い、吐きたいっていつも思う。
計画性のない日々はそれだけで人間にストレスを与えるらしい。私も同じくそうだ。だから時間を無理矢理にでも埋めようとする。
けれど予定らしい予定は漠然とした恐怖感があって、なんとなく、行けたら良いな、行こうかな、程度のものでないと、眠れなかったら具合が悪くなったら、と前日か前々日に段々と不安になってくる。そうして緊張は次第と頭痛に表れるし、引き攣った笑みともなって顔に浮かび上がる。
ああ、もう少し平素に生きたい。もう少し強張りを無くしたい。安心とは一体どのような形をしているのだろう。私はそれをいつまでも胸に留めて考えている。