肉体を意識する。

やはり何かを書いていないと何らかが欠けてくる、若しくは埋もれていってしまうらしく、昨日の記憶は殆どなく、今日は退院してから一番遅い時間、昼過ぎの14時に目が覚まし、起き上った。 嘔吐の回数が酷く、疲労する。が、嘔吐の理由は凡そ解っていていて、…

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言葉では伝わらないものが確かにある。しかし、それは、言葉を使い尽くした人だけが言えることだ。 言葉は、心という海に浮かんだ氷山のようなものだ。海面から浮かんでる部分は僅かだが、それによって海面下に存在する、大きなものを知覚したり、感じ取った…

いと

最近の、日常的反射的になってしまっている頭の中での口癖は、いつも卑しい。 自分の停滞ばかりが目についてしまう日には、特に体調が優れない時には、ぐるぐると悪い考えが血液のように否応なく巡ってきてしまう。 何度か吐き出すような形で声に出してみよ…

Close

平衡感覚が相変わらずも覚束ない。エリック・サティ。 自分が何時から何時までの間外に居て、歩行して、珈琲を飲み、何本煙草を吸って、何を見て、何を考えて生きていたのか。今日の一日の事さえ思い出せずに。そう、視界と思考が霞んでいる。 ただうっすら…

Hand

もう一度朝が来るのなら、その時はこのベッドから見上げるカァテンの暗がりも、焦点の定まらない目眩のような気持ち悪さも、静かに感じたい。有り難うもおはようもおやすみもごめんも全て、呼吸をするように吸い込んで。傷付けても傷付けられても、それでも…

箱庭

悲しい。何とは無しに悲しさを感じる。母さんと私は違う。父さんと私とも違う。異質、だ。今感じているこれは壁そのものだ。 ああ、私は人生というものを走馬灯のように駆け抜けたかったのだ。何も思い返すこともなく。人形のように居座って。

果実

私は、あの日、あの時、人生の中で初めて父に対して汚ならしい、という意識を持った。そんな自分を受け付け難くて、今こうして戸惑いめいた憂いを感じている。よりにもよって、10月だなんて、と。関連付けても仕様のない事柄に気落ちしてしまいながら。雨音…

偶像

父に対して怒り憎たらしいのか、悲しいのだか、虚しいのだか、よく分からない気分に陥っております。もう呆然、愕然、その言葉が1番似つかわしいような気がしてきました。金銭の返済を求める気持ちは殆どありませんでしたが、あっけらかんとした態度で返済…

齢20

私はやはり父母の縁を切れないのだと思う。父さんが家を出る時、あの時の声は未だに鮮明だし、母さんの顔も夢から離れない。彼には今何人の頼り人がいるだろうか。誰もいないのかもしれない。一人はいるのかもしれない、だけれど私と同じように生きてきた彼…

浮遊する堕落

眠剤を飲んでからいよいよ不安が本調子に募ってきて、嫌だ、怖い、吐きたいっていつも思う。 計画性のない日々はそれだけで人間にストレスを与えるらしい。私も同じくそうだ。だから時間を無理矢理にでも埋めようとする。 けれど予定らしい予定は漠然とした…

ギルビー兄弟のユメ。

無茶をして、それだけじゃあ足りなくて、意識さえ覚束なくなる目茶苦茶なことをやって惰性を数える日々。毎日が酒に溶けていく。毎日が夢想の優越に解かされていく。夢を見れば何かに追われる夢ばかり。嗚呼、一体何に。私はわたしに追われている。

出鱈目。

書くことでしか自分自身を許せない。書くことでしか自分自身を断ち切れない。そんなお前には生きる資格がない、とある人は言う。私には現実がない。けれど私は私自身に希望したい。だがそんな私を私は見過ごしたい。キルケゴールの死に至るやまひ。

つまらないことば

貴方の事を思うたびに昔の卑しい記憶に苛まれる。酒に酔い、人の言葉に酔い、現実から意識を離れさせる度に思う。涙に濡れたあの日の記憶、軟らかな記憶。私はこんなにも愛しい誰かを簡単に裏切れる人間だったのだろうか。 私は軽率さを恥じる。何度となく濡…

せかい

自分にとって余り必要のないものを捨てて、有益ではなくリスクの多いものを吐き出して、頭から、口から、目から、鼻から、指先のほんの先っぽから、全て全てを置き去って、そうしてそのゴミ山の天辺から見つめた先に見えたのは、貴方の横顔ただそれだけでし…

水槽

もうなんだか色々疲れたよ。吐く気も食べた感触も何もない。そんな自分にも疲労した。玄関で縮こまって眠るのがお似合いだ。帰宅した途端動けない。疲労、惰性、腐敗。何かに疲れた。何らかに疲れた。でも大丈夫。どうせ私は生きている。

嫌い奇麗。

父さんの知る6月。私はあの時17歳で、道化た瞳は今と変わらず。嗚呼、情緒。

離散

毒を潜ませた柘榴の実よ。

サムデイ

何度か終わりに見入ります。それは夢の中で、社会の中で、いつぞやかの記憶の中で。私は私として、昨日の記憶を手探りながら、始まる終わりや終わりによっての始まりを眼の端に焼き付けて参ります。

殺さないで、

わたしは、貴方の始まりも終わりも見る事が出来ないまま、このまま、熱病のような暗鬱に押し殺されて、意識を失い、うなだれた手足や唾液によって汚れた口元を感じながら思うんだろう。本当の温もりなんて、多くの人は持ってない。鼓動なんて聞いても安心な…

7日

この場所に在ることさえ許されなくなった気がして、だから、私は、あの人と同じように逃避したのだろう。

灰隅

私はきっと、早死にするだろう、と最近よく思う。心臓なのか肺なのか解らないけれど、痛くて、乳癌なのかもしれない可能性を高く感じつつある。 それでも自分を大切に出来ないで、病院に行くことを面倒にしか想えない私は、吐き出し続けて身体に負担ばかりを…

私は狡い

なんなんだかもう途方もなく駄目だ。私は私で、私は途方もなく私で、(もう意識などないが、)だけれどけれども仕様もなくも醜い、私である。仕様がない。仕様がないからこんな夜中に路傍滲みたことをするのだろう。疲労する。女滲みた私に疲労する。

Frontera

なんだか何故だか疲労する。その空間を味わって、私は、とても、私という存在に近い存在で在れて、しかし何処か成熟とした誰かや何かやあの、生めかしいワインの色を見ていると、狂いたくなる。赤い、紅よりも緋色としたあの誘導飲料は危険だ。奥底の紅に騙…

真っ赤な血

何か寂しくなってしまうと余計にいと可笑しくなってしまって、朝にその憂鬱を食ったり、喰われたりしていながら生きている。 骨の擦れていくその鳴き音、聞いてよ。

Soft Cut

私は私の自由を決められない。吐き捨てた言葉は稚拙で、ただ稚拙で、あの人を迷わせたことだろう。私は不眠と、抽出されたような吐瀉物の記憶が持つ、微睡んだ悼みの中にいる。ただ、悼み要る。けだるい、けだるいと言いながら明日を何故か呪っている。不眠…

疲労

わたしはやはし、赤子のようになまめかしく、厄介で。だから、仕様がないのね。徹夜明けの頭でふらふらと思う。無理をして、今度は更に無茶をしたくなる。なんて嫌な根性なんだ。こんな殴り書きはノヲトの上だけで良いのに、ノヲトが見つからないの。電車が…

車内の傾き

トパーズを求めて私は城へ向かう。行方などなひ。しかし私は城へと向かう。失った何かは戻らない。吐露した記憶は戻らない。しかし私は今城へ向かう。断片的にも描いた私のノヲトを手に取り戻す為。

デコレート

私の心にゆとりを。豊かな孤独を、自由を。

口でさよならを象る形

ゆらゆらしながら帰ります。ふらふらしながら街行きます。わたしはわたしで貴女では決してなくて、私達の時間軸等とうに狂っているのです。 わたしは巡る。わたしは揺らめく。斬新なる炎のように。

間合い

楽しかったね、と嬉々として相槌を求める。その様は隣で存在を在らしめる私には酷く物憂い。けれど空間を空間として、その時間軸を何かしらを持って埋めたのだという理解があってのしんみりとしたその眼差しが加えられるのなら、私は漸くの事、うん、と頷く…