2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

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女二人がわたしを囲んで、さめざめと笑っている。唇の紅さは際だってみえ、空間に浮いている。女は途切れ途切れに声を殺しながら、いきてもいきてもくるしみなんて得られないのよ、と言ってわたしを笑う。いきてもいきても身体は死なない、いきてもいきても…

善悪の海峡

この世界を壊して、この世界を壊す勇気を私に宿させて、毎日毎日吟味する。貴方の疎ましく扱うこの指輪と共に。

吐瀉物と有機物の傷み

生きている。生きているのに、垂れ流すのは悲しみらしい悲しみだけだ。だから私は酷く生き死にのことをを考える。人は死んだら何処に向かうのかと童心滲みた顔で思う。何処にもいかない。有るのは現実的な、型式滲みた葬儀の悲しみだけだ。

ララ、と唄う。

死に方が判れば生き方が解る。私と貴方が同じような世界を擦れさせて、毎日、生きていけたら良いと思う。酔っている。素晴らしい。身体の力が不自然にも抜ける、その幸福。毎日見えない希望に悲観している。明日は私を創らない。今日が私を滅ぼし、また、揺…

貴き一つの歪いモノ

* 芸術とは、こうも多様で炸裂的なものかと思う。私が見た其れはあの人の愛する音楽でも私の愛する文学でも何でもないのだけれど、(愛するといてしまってはあんまりにも無責任で簡素な物言いではあるとは解りつつ、其れとは差し引いて、)此れが表現をする…