2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

口でさよならを象る形

ゆらゆらしながら帰ります。ふらふらしながら街行きます。わたしはわたしで貴女では決してなくて、私達の時間軸等とうに狂っているのです。 わたしは巡る。わたしは揺らめく。斬新なる炎のように。

間合い

楽しかったね、と嬉々として相槌を求める。その様は隣で存在を在らしめる私には酷く物憂い。けれど空間を空間として、その時間軸を何かしらを持って埋めたのだという理解があってのしんみりとしたその眼差しが加えられるのなら、私は漸くの事、うん、と頷く…

明日の雲が遮る

環境が変わるということは、全て何もかもを奪われてしまったかのようで、空っぽで、落ち着かない。一年住んでやっと私の憂色が凍み始めたあの部屋を想う。

誰か何かを裏切りながらでないと生きてはいけない、その様な気がして、私はその罪悪の中でしか自分というものを保っていけないような気がして、そうして、激しく、欲情する。

浴室の慕情

金という現実性を伴ったある種の支配から逃げられないのは、逃げないのは、私があの人のそういった現実性に最早征服され、慕情しているからだ。私は金や人間や、私に向けられた感情を伴った行動に現実や将来を直視することが出来ない。私は彼の現実性に微睡…

翠色の慕情

愛しているよ、と産声のようなつぶさで。