2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フロートの眩暈

風呂桶の、あの憂鬱な生めかしい湯に浸かりながら湯気をぼーっと見つめ、身体が沈んでいくことをすら意識に反映されないまま溺死したい。そうして赤ん坊になったように甘ったるい声で「あいしてるよ、」とたった一度呟きたい。胸の奥深くで、吐く為の息を噛…

催される熱帯の賎しさと理性の儚さ

軽率だと笑って。お目出たきわたし。 どうかその眼で、どうかその白色の眼で、きみだけはわたしを蔑んで。きみのはくしょくだけがわたしをわたしに有してわたしとしてわたしで留める。まどろみの深さに揺らいで巡る、揺らいで巡って縋ってゆく。そう、道楽の…

ごめんなさい。きちんといきて、おります。

断片的な、

今日、本日この時分。かねこまいはかねこまいで在ら占めました。久しぶりに感覚というものが感触とすることにそんざいを感じ、只今心持ち静寂と昏睡しております。ですからこのこころに巡る呆けた叙情的感覚は、言わば陶酔の証といえるのでしょう。わたしは…

ことば

申し訳がない。わたしはまるで、ミルクセーキのように甘ったるいにんげんなのだから。余りにも、申し訳がない。申し訳がないと、思うんだよ。

多色甘美

いやなゆめいやなゆめいやなゆめ。殺虫剤掛けられたり掛けたり熱湯掛けられたり掛けたりとかコンクリートで撲られたり避けたりとか眼光も骨の節もぼろぼろなわたし。久しぶりにあからさまグロテスク。血が滴っていたけれど、それはとても人工的な色でした。…

無題

真っ白。きみのくつうもきみのこどくもきみのよくぼうもきみのせかいも。真っ白で、余りにも、綺麗。だからわたしは君が好いんだろうね、と想う。世俗的なわたしだけれど、世俗的に真っ黒なわたしだけれど、君の真っ白が、ほんとうにほんとうに、大好きだ。…

ゆるして。

わたしには、必要です。わたしには、余りに貴方が必要過ぎます。わたしはとても傲慢です。くつうもこどくもこうふくも何もかも、痛い位に感じたいとは、傲慢です。それでもこのよごれ、このきたなさ、この安易なあんそくを、受け入れてくれる貴方であったの…

偶像

並べてみてくれよきみと同じにんげん君と同じ吐息君と同じ瞳君と同じこどく苦しみ沫やかな声何が出来るって言うんだよ拒絶することしか出来ないくせにきみと同じ呼吸きみと同じこころきみと同じやさしさ君と同じ真っ直ぐさでわたしを侵せる誰かがいるのかい…

神経痛

本日は情緒的なこともあり、頭痛による苛みに躍らされておりました。ああ、いえ。苛みによる頭痛とも言えますでしょうね、はい。レポートは纏まりましたけれど参考文献のペェジを記さねばならないということでデジタルに頼り過ぎたわたしは天気を気にしつつ…

耳鳴りのような日々

本当にもう、駄目だなァ、と思う。僕はもう、錆び廃れてしまったのだなァ、と。この布団に広がる薄暗がりを抱きしめて、わたしは、わたしは、想う。このようなあたたかさなのだらう。布団乾燥機を施した後のほんわかした、ぬかるみ。あたたかさ。やわさ。せ…

コントラスト光り得る

蝕みゆく今日という夜くらい、どうか感情の吐露をゆるしておくれ。背を撫でるように愛塗れるように嘲って。やさしくやわく、君のこころは誰よりも熱く。嗚呼。このプラスチックルームで君を待つ。モデラアトカンタアビレ、せせらぐように囀るように。さあ真…

白い部屋

きみのこどくが留まって、ただただ深く留まって、それらはまるで雪のように熔けていくのかと思うと、なんだかまるでわたしは氷雨を受けたような、そんな悲しい萎びた生物になって参ります。 今日は一人でいきていかなければいけませんか。身体よりもこころが…

おこのみで

情緒は涙となり、涙は傷となり、一向に流れ出てはくれません。わたしは夜の不埒さを蔑みながらも、それでもこの音の調べが心地良くて堪らないのです。耳を塞げば眼が貴方を求めて止まないのでせう。眼を塞げば指先が熱く傷みを知らせるでせう。指先さえもを…

せかいはただ一つのそんざいに存在する。

呼びかけると、くすぐったそうに、不器用に、返事をする。不埒めいた、夢でしかないそのじかん。腐臭しか漂わせないこの呼び掛けに、それでもあの人は返事をしてくれている。不器用に、淡やかに、ささやかに。 わたしはあの人とのよるを越す度に、現実めいた…

午前四時から午前五時のこどく

昨日と同じように午前四時を過ぎた。暗鬱とした視界は眼でなぞればなぞる程、わたしの視野を明るいものにしようとする。外気のつめたさは相変わらず季節そのものを表すようで、自然とわたしに朝の訪れを思わせる。わたしはそんなあんそくとした、日常的な、…

真っさらな、真っ白な人

それで好い、それで好いんだよ。君は真っ直ぐにお進み。潰れそうになりながら、それでも哀愁を抱いてわたしは後から君を辿るよ。それで好い、それで好いから。これ以上疚しいことを考える必要はもうないよ。疲れた身体を抱え込んで、今日はゆっくりとおやす…

溶けていく

もうやだやだ、書くことがいやだ、綴ることがいやだ、書き続けることがいやだ追われることがいやだ、そんざいを見通せないことがいやだ、追われ慣れないことがいやだ追いたい本当は追いたいんだよわたしは、わたしは、わたしはもう僕がいい、その紺碧の瞳で…

軽率だね

涙より純粋なその想い、どうか汲み取っておくれよ、ベイビィ。音が耳に滲みるんだ。君のこどくが真っ黒なシーツに映えていく。寂しきかな、それは知性の淀み。妖しきかな、それらは万物の哀しみ。あいしておくれよ。今一度君にわたしは謂うよ。その悲しみに…

あたたかみの幼稚さ

一体わたしは何をしているんだろう、と思う。こんな生易しい期待に仄めかされて。誰が見たってこんなものは陳腐な試みに過ぎないだろうに、と。くだらないのだ、くだらない。体温の流れと同じなんだろう。熱くなったと思ったら、忘れたように冷えたぎる。そ…

Cream

すぐに愛する君の所に行くからね。 流れ星が落ちるちょうどその時には一緒だよ。 随分待ったんだ、君の愛の輝きの中に向かうのを。(そして今も、

境界

それにしても明日から学校だなんて信じられないな、どうしよう。レポートも終わってなければ英語の調べも終わってないよ。この冬休み、進行したものなんていうのは、きったないわたしのよくぼうだけだった。きたなくないよ、って君は一度言ってくれたけれど…

あの人は眠れない真っ白な眼でわたしを見て「寂しい」と一言言う。次第には泣き出したような押し殺したような声で、いつものようにおどけながら私の名前を連呼する。急かすように、空間の澱みをあの人は拒絶する。寂しさを埋めるために必要なものはいつだっ…