2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年のわたくしにも、主張なんて大それたものは御座いませんでした。言うなればわたくしの自我というものは、崩壊の兆しさえ見せずに悼んでいったのでしょう。もうわたくしはわたくしではないのです、そう、もう僕ですらないのでしょう。散るのが善だなどと…

次元の狭間に住む動物

私のすきなあの人は、いつだってあざけた嘘を吐く。 真っさらな、白いシーツのような囀りに、真っ黒な嘘を吐いていく。あの人自身は何も汚れてなどいないのに、あの人の吐き出す嘘だけが真っ黒だ。私はいつも不思議に想う。あの人は綺麗過ぎる。今こうしてわ…

鳴咽は寂しきかな知性の澱み。

昨日のわたしを忘れても、今日の僕は金切り声をあげて生きていられる。ねえ、結局はそういうことなのでしょう。肉体の鳴咽を身体は刻みすぎてしまったの。君はいつだって寂しそうに笑うから、 夢に見る君と僕が交差して仕様がないよ。ねえ、きっと今口を開け…

未熟児

変わらないでくれ、変わらないでくれ。君だけはそう、変わらないでおくれ。 いつまでだって僕から遠ざかり、私を生かし続けておくれ。 変わらないでくれ、変わらないでくれ。君だけはそう、僕を受け入れないでおくれ。

Message from SkyMail

彼に似たあの人は、まるで私にとって病の塊だ。なんという無防備な状態でしょうね、わたしの仰ぎ見た快楽の狭間というものは。硬くやわらかになる想いの揺らぎが貴女には見え得るのかしら?正に、それこそ無謀というものでしょうけれど。ああ、かみよ! わた…

師走

ああさようなら、あああいしてる、ああさようなら、ああいつまでも、ああおやすみなさい、覚めゆく夢がつめたくても、ああおはよう、暮れゆく時が色鮮やかでも。 ねえ、好きっていって。お願い、一回だけでいいよ。それだけで、わたし、しねる。わたし、わた…