2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

むだいというなのだらく

ごめんなさい。でもだってわたし、でもやっぱりわたし、如何してもわたしを裏切れないのよ。わたしは僕を何よりも大事に想ってはいるけれど、わたしは何よりも僕を愛していたいと想っているけれど。けれど貴方の綺麗な指先や、貴方が奏でるひびきを、わたし…

罪悪

わたしは悶え苦しむその声に自身を重ね、同時に僕のつめたい視線を感じた。そうしてわたしの恍惚とした表情を思い浮かべると、自分でも驚くほどの大きなこうふくを感じた。 相変わらずわたしはわたしの身体に慣れることは出来ていなかったし、股を撫でる愛撫…

つめたいあせ

汚くて、生温い。そんなわたしに僕は軽いめまいを感じた。筋肉の強張りを、遠くなっていく音の鋭さを、感じた。 浚われていくのは、それはわたしのこころなんかじゃあなくて、情緒なんかじゃあなくて、僕の罪悪なんかでもなくて。ただの昏睡とした、そんな、…

浴室、熱いめまい。後に、

(ああ、今日も風はつめたく、けれど日差しは眩しくて。多くのことを忘れてしまいそうになったよ。けれどわたしはまだわたしとして在れて、僕も僕で、呆れるくらいに簡単な生き方をしていた、様に思う。月が浮かび、そして夜が更けていくように。うん、そう、…

女の情緒の醜きこと。

ことばなど、このわたしの浅ましいことばなど、この口を通ってはただ吐息に変わるだけで、わたしは凡そ幾つかと数えられる程の罪悪に見舞われながら、日々を過ごし続けている。 秋の風が僕の頬を撫で、蝉の声も今では耳を掠めることなくなったが、夏の過ぎ去…

リピート

濡れた瞳をそっとなぞるように、貴方を重ねたあの音の流れに揺らぐように。

痙攣

右頬は意識の迫害を、左頬は貴方への虜囚に囚われて。 今日もわたしの覚束ないいしきは、徐々に徐々に侵されて参ります。

わたくし、貴方の鼓動に合わせて波打つこの脈々とした吐息の漏れを、愛しく思いますの。その鼓動の生き様、その鼓動の趣。ああ、この手に余る、なんと意味を成さない言葉たちの艶やかさ!わたくし、此処で言葉を吐き捨てながら思いますの。いきている、って…

あたへられた、この妄想の暴虐さよ

唇を噛んだその時に浮かんだ、夢の矛先の翳りは、貴方の柔らかな腕を模っているようで、僕は思わず放心とした。言葉を紡ぐその唇、白色にさえ分類出来ずにいるその手のうつくしさ。繊細な、繊細な、痛みを知る貴方の指先。ただ知っている、君の瞳の奥の揺ら…

かほりだけ、かほりだけがやさしくないね。

まるで何かを埋めるように、そんな風にやさしくしてくれるな。そのような君のやさしさに触れる度に、また僕というにんげんは容易に沈みゆくのだ。そんな風に、見繕ってくれるな。僕という簡易なにんげんは、君を美化することで自分を満たし始めてしまう。あ…